トヨタ自動車は、なぜ世界的に自動車が売れ続けるのか。同社は、その理由として3つの戦略を挙げている。
1つ目はTNGAの導入
TNGAは、複数の異なるセグメント間で部品を共通化するモジュラー設計手法で、コスト削減が最大の狙い。同時に低重心・高剛性の設計で走行性能や居住性を高め、基本性能を向上させた。同社は2015年に発売した4代目プリウスからTNGAを導入し、「10年以上愚直に取り組み、改善を続けることで、ようやく今の状況になった」という。生産技術を共通化した「TNGAライン」を世界の工場に横展開し、製造コストも最小化している。
2つ目はカンパニー制
2016年に製品群ごとに7つのカンパニーに分割。各カンパニーが商品計画や製品企画を担い、責任と権限をカンパニープレジデントに集約。製品企画から生産まで一貫したオペレーションを実現し、素早い意思決定と業務遂行を可能にした。
3つ目は地域化の推進
地域ごとの市場ニーズに合わせた戦略を展開。顧客と市場の声を最優先する姿勢が、減速する中国市場でも売れ続ける理由の一つだ。
倒産危機からの原点回帰
リーマン・ショックとリコール問題で直面した倒産危機が転機となった。一度潰れかけたからこそ、原点回帰を徹底。弱点を克服する粘り強い活動により、ハイブリッド車の普及拡大につながった。現在、欧州市場の7割はハイブリッド車だ。「誰かのために」という精神が根付く企業風土も強みとなっている。



