トヨタ、上半期の世界生産が過去最高に
トヨタ自動車が2024年10月30日に発表した2024年度上半期(4月~9月)の世界生産台数は、前年同期比5.5%増の517万2332台となり、過去最高を更新した。半期ベースでの過去最高は、2023年度下半期(2023年10月~2024年3月)の505万台を上回る。
供給制約の緩和とハイブリッド車の好調
世界的な半導体不足や部品供給の混乱が徐々に緩和されたことに加え、ハイブリッド車(HV)の販売が好調だったことが主な要因。HVの世界販売台数は前年同期比22%増の約150万台となり、全体の販売を押し上げた。トヨタの広報担当者は「生産面での制約が減り、需要に応じた生産が可能になった」と述べている。
地域別の生産動向
地域別では、日本国内の生産が前年同期比9.6%増の約200万台と堅調。海外生産は同3.1%増の約317万台で、特に北米とアジアでの増加が目立った。一方、中国市場では現地メーカーとの競争激化により、生産台数が同17%減の約75万台と低迷した。
通期見通しと今後の課題
トヨタは2025年3月期の世界生産目標を従来の約1020万台から据え置いている。しかし、中国市場での競争激化や、EV(電気自動車)へのシフトの遅れが懸念材料。トヨタは「HVとEVのバランスを取りながら、持続可能な成長を目指す」とコメントしている。
業績への影響
生産拡大に伴い、上半期の連結営業利益は前年同期比で約10%増の2兆5000億円超を見込む。円安効果も寄与し、収益は堅調に推移している。ただし、原材料価格の高止まりや物流コストの上昇がリスク要因として指摘されている。



