警視庁キャリアフェスに745人参加、初任給増額や奨学金肩代わり制度が人気
警視庁キャリアフェスに745人参加、給与増額制度が人気

警視庁は11日、年間最大の採用イベント「警視庁キャリアフェス」を東京都文京区で開催し、北海道から熊本県まで29都道府県と海外から745人の学生や転職希望者が参加した。当初は午前・午後合わせて700人の受け入れ予定だったが、希望者が多く、会場の収容人数ぎりぎりまで拡大した。

ファッションショー形式で職種紹介、各ブースで体験型プログラム

イベントでは、職員が仕事着でファッションショー風に登場。鑑識課員の青色作業着や科学捜査研究所員の白衣、有毒ガスを通さない「化学防護服」をまとう公安部員、犯罪・交通事故防止イベントで活躍するカラーガード隊員などが拍手を浴びた。

その後、各部のブースで体験型プログラムが実施された。刑事部では指紋採取、公安部ではウェブ上でのローンオフェンダー(単独の攻撃者)検索、警備部では毛布と棒を使った「即席担架」の作製、生活安全部では希少動物の密輸手口と摘発の意義について学習。警察学校の実態把握や合気道・柔剣道の見学、通訳者のやりがいを聞くコーナーも設けられた。中途採用を含む職員への相談ブースも人気を集めた。

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参加者の声「責任感と協調性の重要性を実感」

高校2年の石井悠真さん(16)は「警察官は責任感や協調性が大事だと改めて実感した。将来の夢なので、気を付けて生活していきます」と語った。大学3年の加治翔太さん(20)は「首都を守りたいと思い参加した。地域に密着した警察官になりたいと強く思った」と話した。

初任給増額と奨学金肩代わり、異例の待遇改善

警視庁は2026年採用から、大卒警察官の初任給を30万2100円から32万1900円に増額。モデル年収(満額支給の実務2年目)は615万2千円から657万4400円に引き上げられた。高卒は26万4700円から27万9400円、行政職員(大卒)は27万600円から29万400円にそれぞれ増額。扶養手当、住居手当、通勤手当は別途支給される。

さらに、2026年4月以降の採用者には奨学金の肩代わり制度を導入。申請時点の返済総額の2分の1を本人に代わって返済し、上限は大卒など150万円、院卒225万円。採用2年目から10年かけて毎年定額を返済する。こうした制度は異例で、イベントの人気ぶりに影響した可能性が高いという。

警視庁幹部「多様な職種で誰もが輝ける」

採用を担当する五島信仁・人事2課長は「警視庁には多種多様な職種があり、誰もが輝ける。志の高い人を心待ちにしています」と述べた。同庁幹部は「警視庁は職員が多く、資器材も充実している。有事に他県に応援に行く特別な警察で、ワーク・ライフ・バランスや待遇も良い。引き続きPRしていきたい」と話している。

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