坂戸駅の二つの顔:歴史ある街と学生の乗換拠点
埼玉県坂戸市にある東武東上線の坂戸駅は、1916年に坂戸町駅として開業した歴史ある駅だ。かつては駅前に大きな酒蔵があり、貨物輸送のための引き込み線が存在した。現在の駅舎は橋上駅舎として立派に整備されているが、北口の駅前広場には往時の武骨な雰囲気が残る。椎木誠管区長(坂戸駅長を兼任)は「西側に残る線路は、もともとは高麗川まで延びていて、砂利の輸送をしていた。昔は坂戸の構内に機関区があって、貨物輸送も盛んだった」と振り返る。
朝の通学時間帯は学生で大混雑
しかし、坂戸駅の現在の主要な役割は、東上線と越生線の乗換駅であることだ。越生線の沿線には大学や高校が非常に多く、朝の通学時間帯には乗り換え客で駅が賑わう。椎木管区長は「朝の通学時間帯にはあっちからこっち、こっちからあっちへとたくさんの人が乗り換えられる。ホームやコンコースでも、いかに放送で人の流れをコントロールしていくかが重要。特に4月は不慣れな学生さんも多いので、なかなか気を揉む」と語る。
隣の北坂戸駅は「団地の駅」
坂戸駅の隣、北坂戸駅は大規模団地を抱える「団地の駅」としての性格が強い。椎木管区長は「北坂戸駅は周辺に団地が多く、朝夕の通勤通学時間帯に利用者が集中する。坂戸駅とは異なる利用者層だ」と説明する。坂戸管区として、両駅の特性を踏まえた駅運営が求められている。



