スイス西部ローザンヌ郊外にあるホスピタリティー教育の名門「EHLホスピタリティー・ビジネススクール」で、卒業生の進路に変化が起きている。観光関連業界に進む学生が減少しており、世界で人手不足が続く観光業界に影を落としそうだ。
8年連続世界1位のホテル学校
EHLは1893年、世界初のホテル学校として創立された。実学と座学を融合した教育手法が高く評価され、英国の評価機関による「QS世界大学ランキング」では、ホスピタリティーマネジメント教育で8年連続1位を維持している。
スイス2カ所とシンガポール1カ所の計3カ所にキャンパスを構え、120を超える国と地域から約4千人の学生が集まる。学費は留学生で年間3万~5万スイスフラン(約600万~1000万円)。ローザンヌでは2025年秋、過去最多の600人近くが入学した。
観光関連業界に進む学生が減少
ローザンヌの4年間の学部教育では、最初の約半年間で調理から清掃までの幅広い実務を学ぶ。1年目の残り半年は世界のホテルやレストランでインターン。2年目からは会計や組織運営、マーケティングなどの経営理論や実践を学んでいく。
EHLはこれまでホテルやレストランなど観光関連業界に多くの人材を送り込んできたが、近年は観光関連業界に進む学生が減っている。3万5千人超の卒業生のうち、ホテルやレストランなどの関連業界に身を置くのは約4割。他の業界にいる人が兼務も含めて6割超にのぼる。
インド・ムンバイ出身の2年生のコメントは、この記事の続きで読むことができる。



