宮崎交通は、宮崎県と長崎県を結ぶ高速バス「ブルーロマン号」について、2026年8月の運行を最後に路線を廃止することを明らかにした。専用車両の維持費が経営を圧迫したことが主な理由で、2005年の開設から約21年で幕を閉じる。
ブルーロマン号の歴史と運行状況
ブルーロマン号は2005年2月に路線を開設。当初は長崎県交通局との共同運行で、1日2往復を運行していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で一時運休を余儀なくされ、2020年12月以降は大型連休や夏季休暇、年末年始などに限定した季節運行に縮小されていた。
宮崎交通によると、高速バス専用車両の維持費や人件費などの負担が大きく、収支改善が見込めないことから廃止を決定した。最後の運行は2026年8月7日から16日までの予定で、この期間を過ぎると路線は正式に廃止される。
代替ルートの案内
廃止後、宮崎と長崎を行き来する利用客に対しては、福岡や熊本を経由する代替ルートの利用が呼びかけられている。具体的には、宮崎から福岡または熊本まで高速バスで移動し、そこから長崎へ向かうルートが推奨されている。宮崎交通は「利用者の皆様にはご不便をおかけするが、代替ルートの活用をお願いしたい」とコメントしている。
背景と影響
ブルーロマン号の廃止は、地方の高速バス路線が直面する厳しい現状を象徴している。人口減少やマイカー普及による利用者減に加え、コロナ禍による需要の落ち込みが追い打ちをかけた。専用車両の維持費は年間数百万円に上るとみられ、路線維持が困難になった。
この廃止により、宮崎と長崎を直接結ぶ公共交通機関はなくなる。両県間の移動は、鉄道や航空機、あるいは他社の高速バスを乗り継ぐ必要があり、利便性の低下が懸念される。



