米電気自動車(EV)大手リビアン(Rivian)は6日、全従業員の約6%に相当する約1200人を削減すると発表した。同時に、2024年の生産台数見通しを従来の5万7000台から下方修正し、市場の期待を下回る結果となった。
人員削減と生産見通しの下方修正
リビアンは、コスト削減と事業効率化のため、今回の人員削減を実施する。同社はこれまで、2023年に5万7232台を生産し、前年比で約3.5倍に増加させていた。しかし、2024年の生産見通しは5万7000台と、実質的に横ばいとなる見込みだ。アナリストの予想は平均で約6万5000台だったため、下方修正は市場に衝撃を与えた。
リビアンの創業者で最高経営責任者(CEO)のRJ・スカリンジ氏は従業員向けの書簡で、「当社は持続可能な成長を実現するために、コスト構造を見直す必要がある」と述べ、今回の人員削減の必要性を説明した。
厳しいEV市場環境
リビアンの苦境は、EV市場全体の厳しい状況を反映している。高金利や需要減退により、多くのEVメーカーが価格引き下げや生産調整を余儀なくされている。特に、競合のテスラ(Tesla)が積極的な値下げを実施していることが、リビアンを含む新興EVメーカーに圧力をかけている。
リビアンは2023年、1株当たりの損失が縮小したものの、依然として赤字が続いている。同社は2024年後半に、小型SUV「R2」の生産開始を予定しており、これが収益改善の鍵と見られている。
アマゾンとの関係
リビアンは、米アマゾン(Amazon)から出資を受けており、アマゾン向けの配送用EV「EDV」の生産も行っている。アマゾンは2023年までに10万台のEDVを受領する契約を結んでいるが、リビアンの生産能力に懸念が生じている。
今回の人員削減と生産見通しの下方修正を受け、リビアンの株価は時間外取引で一時約4%下落した。同社は、2024年2月21日に2023年通期の決算を発表する予定だ。



