日本の製造業、半導体不足で生産停滞-回復の兆し見えず
半導体不足で日本の製造業が生産停滞、回復見えず

日本の製造業が半導体不足に直面し、生産活動が停滞している。自動車や家電、電子機器など幅広い分野で影響が広がっており、回復の兆しは見えていない。

生産指数が2.3%低下

経済産業省が発表した2025年3月の鉱工業生産指数(季節調整済み)は前月比2.3%低下した。特に自動車工業は同5.1%減と大きく落ち込み、半導体不足の影響が顕著に表れている。

トヨタ自動車は3月、国内工場の一部ラインで減産を実施。同社は「半導体の供給遅れが続いており、生産計画の調整を余儀なくされている」とコメントしている。また、日産自動車も同月に複数の工場で一時的な生産停止を行った。

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家電や電子機器にも波及

自動車だけでなく、家電や電子機器にも影響が及んでいる。ソニーグループはゲーム機「プレイステーション5」の生産台数を下方修正。パナソニックはエアコンや洗濯機の一部機種で出荷遅れが生じている。

経済産業省の担当者は「半導体不足は世界的な現象であり、日本企業もその影響を強く受けている。供給網の多様化や在庫確保など、企業ごとの対策が急務だ」と述べている。

回復時期は不透明

半導体不足の解消時期については、専門家の間でも見方が分かれる。調査会社のIHSマークイットは「少なくとも2025年末までは供給制約が続く」と予測する一方、楽天証券経済研究所のシニアアナリストは「2026年前半には改善に向かう可能性がある」と指摘する。

日本政府も対策に乗り出している。経済産業省は半導体の国内生産強化を目的とした補助金制度を拡充。台湾のTSMCと共同で熊本県に工場を建設するなど、供給網の安定化を図っている。

しかし、短期的な影響は避けられない。自動車業界では、2025年度の国内生産台数が前年度比で10%程度減少するとの見方もある。製造業全体の業績悪化が懸念されており、今後の動向が注目される。

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