NIGO手掛けるHUMAN MADE、高橋盾のアンダーカバー全株式取得へ 33年ぶり“NOWHERE”タッグ再び
HUMAN MADE、アンダーカバー全株式取得へ 33年ぶりタッグ

ファッションブランド「HUMAN MADE」を運営する企業は15日、公式サイトを通じて、高橋盾氏が率いる「アンダーカバー」(株式会社アンダーカバー)の全株式を取得するための基本合意書を締結する決議を発表した。現時点では合意書に法的拘束力はないとしながらも、「今後、法的拘束力のある株式譲渡契約の締結を目指し、協議・検討を進める予定」としている。

株式取得の目的と背景

発表された「アンダーカバーの株式取得に向けた基本合意書締結に関するお知らせ」では、株式取得の目的について次のように説明されている。「当社は『CULTIVATE CULTURE』というパーパスを掲げ、人間の閃きと人の手が生み出すカルチャーの芽を、マンガ、アニメ、ゲームに続く日本を代表するクリエイティブ産業に育てていくことを目指しています。このパーパスの実現に向けた成長戦略の一つとして、ブランド資産の価値が十分に利益につながっていない企業を買収し、HUMAN MADEに続く第二、第三の柱として成長させていくことを方針としています」。

UNDERCOVERのブランド価値

アンダーカバー社が運営するブランド「UNDERCOVER」は、ストリートとモードを融合した独自のポジションを確立し、30年以上にわたるブランドの歴史とともに、世界中で高い知名度を誇るデザイナーズブランドである。HUMAN MADEとアンダーカバー社は、2025年にコラボレーションアイテム「HUMAN MADE × UNDERCOVER」を発売するなど、これまでも協業を通じて良好な関係を築いてきた。HUMAN MADE側は、アンダーカバー社が有するブランド価値やクリエイティブに対する姿勢、カルチャーを起点とした事業づくりについて、自社のパーパスや事業方針との高い親和性を認めている。

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NIGO氏と高橋盾氏の関係

アンダーカバー社の代表取締役である高橋盾氏は、HUMAN MADEの大株主でありクリエイティブディレクターのNIGO氏と30年以上の親交がある。両氏はともに1990年代の裏原宿ストリートカルチャーの代表格として時代を席巻し、その後パリコレクションに進出して世界的に認知され、今では日本を代表するデザイナーとして知られている。1993年に両氏が共同で開業したショップ「NOWHERE(ノーウェア)」は、後のストリートカルチャーやファッションの礎となる、いわゆる“裏原ブーム”の象徴的存在となった。このムーブメントは世界のファッション史において重要な潮流の一つとして評価され、現在のラグジュアリーブランドや欧米をはじめとするグローバルなファッションシーンにも影響を与え続けている。

今後の見通し

HUMAN MADEは、アンダーカバー社をグループに加え、自社の保有する経営ケイパビリティをかけ合わせてビジネスモデルを変革し、同社のブランド価値およびグループ全体の企業価値向上が期待できると判断。株式取得が予定通り実行された場合、アンダーカバー社は2028年1月期第1四半期よりHUMAN MADEの連結子会社となる予定だ。また、本件が2027年1月期の業績に与える影響は軽微と見込んでいるが、中長期的には連結業績の向上に資するものと考えている。なお、開示すべき事項が発生した際には、速やかに知らせるとしている。

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