ダイハツ7代目ムーヴ、発売1年で復活なるか?苦戦の歴史と新戦略
ダイハツ7代目ムーヴ、発売1年で復活なるか

ダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」が7代目にフルモデルチェンジしてから、2026年6月で1年が経過した。平成の時代に「レジェンド」と称されたムーヴは、新型でスライドドアを採用するなど大胆な路線変更を行い、復活を狙う。しかし、先代モデルは認証不正問題や販売低迷に苦しみ、その影は色濃い。

先代ムーヴの苦戦と認証不正問題

先代の6代目ムーヴは、2014年のデビュー年こそ13万8048台を販売したが、軽自動車ランキングは7位に沈んだ。2000年代には年間20万台を超える年もあったが、その後は10万~15万台で推移。2020年代に入ると年間10万台を割り込み、2024年には4万1997台まで落ち込み、ランキングは11位に急降下した。

さらに、2023年に発覚したダイハツの認証申請不正問題により、生産停止などの影響がムーヴにも及んだ。フルモデルチェンジの延期を余儀なくされ、商品力が低下した状態が長引いた。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏は「平成に大活躍したレジェンドが、令和になって苦しむ姿は、かつてのファンにとって残念至極の一言であろう」と評する。

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7代目ムーヴの路線変更:スライドドアとデザイン

そんな逆境の中、2025年6月5日に発売された7代目ムーヴは、従来のイメージを覆す戦略を打ち出した。最大の特徴は、後席ドアをスライドドアに変更した点だ。全高は1600mm台を維持しながら、スーパーハイトワゴンとしては異例のスライドドア採用となった。また、デザインもキリッとした男性的な印象に一新。従来の優しいイメージから大きく方向転換した。

スライドドアは、子ども連れのファミリーにとって使い勝手が良く、ユーザー層をファミリーに絞り込む意図が見える。これにより、競合のスズキ「スペーシア」やホンダ「N-BOX」など、スーパーハイトワゴン市場での差別化を図る。

新型ムーヴの販売状況と今後の展望

発売から1年が経過したが、具体的な販売台数は公表されていない。しかし、認証不正問題の影響が続く中、新型ムーヴの販売は順調とは言えないとの見方もある。ダイハツは、品質と信頼の回復に努めており、ムーヴの復活がその象徴となるか注目される。

軽自動車市場は、N-BOXが首位を独走し、スペーシアや日産「ルークス」などが追随する。ムーヴが再びトップグループに返り咲くには、スライドドアの利便性やデザインの新しさをどうアピールするかが鍵となる。今後の販売動向と、ユーザーの反応が気になるところだ。

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