7代目ムーヴ発売から1年、その成果は
ダイハツ工業が2025年に発売した7代目「ムーヴ」が、発売から1年を迎えた。デザインを一新し、ハイトワゴンながらスーパーハイトワゴンに特徴的なスライドドアを採用した新型ムーヴは、軽自動車市場に新たな風を吹き込んでいる。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏は、このモデルのヒットが今後の軽自動車市場の変化を予感させると指摘する。
スーパーハイトワゴン全盛の陰り
昭和から平成にかけて、軽自動車の主役はセダンからハイトワゴンへと移り変わり、令和に入るとスーパーハイトワゴンが市場を席巻してきた。しかし、スーパーハイトワゴンの王者であるホンダN-BOXは、登場から来年で16年目を迎える。鈴木氏は「そろそろ次の波がやってきてもおかしくない」と述べ、スーパーハイトワゴン全盛期に陰りが見え始めていると分析する。
ワゴンRスマイルとの比較
ダイハツの新型ムーヴに対抗するように、スズキも「ワゴンRスマイル」というハイトワゴンにスライドドアを備えたモデルを販売している。ただし、ワゴンRスマイルは女性向けにターゲットを絞ったモデルであり、ムーヴのように幅広い層を狙ったものではない。鈴木氏は「もしスズキもムーヴと同じように、より広い層に向けたハイトワゴン×スライドドアのモデルを出せば、市場はさらに活性化するだろう」と語る。
今後の市場展望
現行のワゴンRは2017年から販売されており、モデルライフが長い。次のワゴンRがスライドドアを採用すれば、再び「ワゴンR VS ムーヴ」のトップ争いが復活する可能性がある。鈴木氏は「ダイハツだけでなく、ライバルのスズキの動きにも注目する必要がある」と強調する。新型ムーヴのヒットは、軽自動車市場におけるスーパーハイトワゴン一辺倒の流れを変えるきっかけとなるかもしれない。



