2025年度の実質GDP成長率は1.2%と予測
内閣府が発表した「中長期の経済財政に関する試算」によると、2025年度の実質GDP成長率は1.2%と見込まれている。これは、2024年度の0.9%から上昇し、日本経済が緩やかな回復軌道に乗ることを示唆している。
試算では、個人消費が0.9%増、輸出が2.0%増と予測されており、内需と外需の両面から成長が支えられる見通しだ。また、企業の設備投資も1.5%増と堅調に推移するとされている。
雇用・所得環境の改善が鍵
雇用面では、完全失業率が2.5%と低水準で推移し、賃金も緩やかに上昇すると予想されている。名目賃金上昇率は1.8%とされ、実質賃金のプラス転換が期待される。
「雇用・所得環境の改善が個人消費を下支えする」と内閣府は分析している。ただし、物価上昇率が賃金上昇を上回る可能性もあり、消費者の購買力に影響を与えるリスクも指摘されている。
リスク要因と政策課題
経済見通しの下振れリスクとして、海外経済の減速や金融市場の変動、エネルギー価格の高騰などが挙げられる。特に、米国の金融引き締めや中国の景気減速が日本経済に与える影響は大きい。
政府は「構造的な賃上げの実現」と「成長分野への投資促進」を重点政策に掲げており、2025年度までにこれらの課題に取り組む方針だ。



