日本を代表する航空会社であるANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)は、激しい競争を続けてきた。相手のフライト直後に自社のフライトをぶつけ、客を奪うこともあった。過去に羽田空港が国際線発着枠を増やした際には、増便配分を求めるJALと、減便配分を求めるANAの間で対立が起きた。両社はいわば水と油の関係にある。
初のダイヤ調整に合意
だが最近、両社は初のダイヤ調整を進めることで合意した。現在、両社が競うように設定している羽田〜伊丹のダイヤが、10月25日以降に変わる。背景にあるのは国内線を利用する「出張客」の減少だ。収益が悪化する中、ライバル同士の協調が進みつつある。
ダイヤから分かる両社の「バチバチ度」
両社の激しい競争は、ダイヤから一目瞭然だ。例えば羽田〜伊丹のダイヤだと、9月の朝の最も早い便はANAで、出発時刻は午前6時20分だ。だが、その10分後にJALの便が飛ぶ。昼間の時間帯は概ね30分差で運航しているが、需要の高い夜ではANAとJALが同じ午後6時発の便を設定している。午後7時前後では、JALが午後6時40分と午後7時10分、ANAが午後7時と午後7時15分に便を設定している。
競争の歴史とダイヤ調整の影響
1985年の「航空自由化」以降、両社の競争が始まった。ANAは国内線の主要路線を開拓し、国際線の定期便を就航するなど、規制で縛られていたJALの牙城に切り込んだ。2010年にJALが経営破綻すると、両社の事業規模は逆転し、ANAが1位となった。
ダイヤ調整によって、何がどう変わるのか。両社の動向が注目される。



