楽天モバイルが携帯事業に参入して以来、通信回線を貸し出して支えてきたKDDI(au)との契約が、一部の地方を除いて9月末で終了する見通しとなった。ユーザーへの影響や、競合ながら一時は蜜月にみえた両社の間に何があったのかを解説する。
auショップに終了告知のポスター
8月上旬、神奈川県内のauショップには「川崎市の一部エリアで楽天へのローミング提供 終了となりました」といったポスターが貼り出された。楽天ユーザーにauへの乗り換えを促すようなメッセージだ。
ローミングとは、契約する携帯キャリアの回線が使えないとき、別の会社のネットワークを使って通信を継続する仕組み。楽天は2020年に本格参入する際、KDDIの回線を借りることで初期投資を抑えながら全国でサービス展開ができた。楽天ユーザーはこれまで、エリアによっては知らぬ間にKDDIのネットワークを利用していたことになる。
都市部で順次終了、SNSに不安の声
ローミングは東京23区や大阪市、名古屋市の中心部を除いた全国の都市部のほとんどで行われている。すでに今年6月以降、横浜市や川崎市、札幌市や仙台市の中心部の一部などで貸し出しを終了。10月以降は、一部の地方を除いて、都市部などで貸し出しを終了する。
このためSNSでは「都心でつながりにくくなりそう」といった楽天の今後の通信品質を不安視する声が相次いでいる。
専門家が予測する影響
調査会社MCA研究員の大門太郎氏は「コンビニでスマホ決済ができなかったり、地下でつながりにくくなったりする恐れがある」と予測する。
両社の蜜月は、なぜ終わりを迎えようとしているのか。楽天への回線の貸し出しは当…



