日銀は24日の金融政策決定会合で、追加利上げを決定した。政策金利である無担保コールレートの誘導目標を0.25%から0.5%に引き上げる。利上げは昨年3月以来、約1年ぶりとなる。
物価・賃金の好循環を確認
日銀は声明で「物価上昇と賃金上昇の好循環がより明確になってきた」と指摘。2%の物価安定目標の実現に向けて、緩和度合いを調整する必要があると判断した。
経済・物価見通し
日銀は新たに公表した「経済・物価情勢の展望」で、2024年度の消費者物価上昇率(生鮮食品を除く)を前年度比2.2%と予測。2025年度は1.9%、2026年度は1.8%と見込む。
実質GDP成長率は2024年度が0.5%、2025年度が1.1%、2026年度が1.0%と予想。緩やかな回復が続くとの見方を示した。
市場の反応
利上げ決定を受け、為替市場では円高が進行。ドル円は一時1ドル=155円台前半まで下落した。長期金利は上昇し、10年物国債利回りは1.3%台に乗せた。
日経平均株価は一時下落したが、その後は買い戻しが入り、前日比ほぼ横ばいで推移している。
今後の見通し
市場関係者の間では、日銀は年内にさらに利上げを行うとの見方が多い。ただ、トランプ米大統領の関税政策や中国経済の減速など、海外リスクも多く、慎重な姿勢を崩さないとの声もある。
植田和男総裁は会合後の記者会見で「今後の利上げペースは、経済・物価情勢次第」と述べ、先行きについては不透明感を示した。



