「名もなきハラスメント」500人アンケートで実態調査
「名もなきハラスメント」500人アンケート

職場や仕事をめぐる人間関係の中で、明確にハラスメントとは言い切れなくても、相手の言動に傷ついたり、理不尽さを感じたりした経験はありませんか。周囲に相談しても「よくあること」「気にしすぎ」と片付けられ、言葉にできないモヤモヤを抱えたままにしている人もいるでしょう。

既存の枠組みでは整理できない不快な言動

厚生労働省は、問題となるハラスメントとして、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、妊娠・出産・育児・介護休業等に関するハラスメント、カスタマーハラスメント、求職者等に対するセクシュアルハラスメントを示しています。しかし、日常で遭遇する不快な言動や理不尽な扱いのすべてが、こうした既存の名称や枠組みだけで整理できるとは限りません。

500人アンケートで見えた「名もなきハラスメント」

本連載では、マイナビニュース読者500人を対象に、「名もなきハラスメント」に関するアンケートを実施。寄せられた回答の中から、まだ広く名前を与えられていない“名もなきハラスメント”の体験談を漫画で紹介します。調査時期は2026年7月6日、調査対象はマイナビニュース会員、調査方法はインターネットログイン式アンケートです。

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具体例:年下から年上への「年齢いじり」

例えば、10歳年下の後輩が事あるごとに「ジェネレーションギャップですね」と強調してくるケース。ハラスメントというと先輩から後輩への言動が注目されがちですが、年下から年上への「年齢いじり」も相手を不快にさせる行為です。冗談のつもりでも相手を傷つける可能性があり、立場が逆なら許されるというものではありません。

自分を守るための第一歩

「これくらいで気にするのは大げさかもしれない」と自分の違和感にふたをしていませんか。うまく説明できないモヤモヤも、自分の心が発している大切なサインです。ハラスメントに当たるかどうか、誰が正しいのかをすぐに決める必要はありません。まずは、どの言動が気になったのか、なぜつらかったのか、その出来事によって何が変わったのかを整理してみることが自分を守る第一歩になります。

相手に悪気がないことと、自分が傷つかないことは必ずしも結び付きません。立場の違いや周囲との関係によっては、その場で拒否したり気持ちを伝えたりするのが難しい場合もあります。一人で抱え込まず、記録を残す、信頼できる人に相談する、相手と距離を取るなど、自分にとって負担の少ない対応を選んでください。

自分にとっての「普通」が相手にとっても同じとは限りません。誰かの違和感を「気にしすぎ」と決めつけず、立ち止まって耳を傾けることが、まだ名前のないハラスメントを減らすきっかけになるのではないでしょうか。

(イラスト・文:斉田直世)

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