宮崎交通(宮崎市)は、路線バスの運賃引き上げを九州運輸局に申請した。認められれば、2026年10月1日から平均で約10%の値上げを実施する。同社によると、人口減少による利用者減少や燃料費の高騰、人件費の上昇など、経営環境の悪化が主な理由だ。
値上げの内容と影響
初乗り運賃は現在の200円に据え置かれるが、主要区間では最大で60円ほど値上がりする見込み。通勤・通学定期券の割引率も引き下げられる。今回の値上げは、2023年10月以来、約3年ぶりとなる。
一方、値上げ後も路線バスの収支は、年間約4億7400万円の赤字が続く見通しだ。この試算には行政からの補助金は含まれていない。宮崎交通は「バス路線を維持するため、車両更新などの原資を確保したい」と理解を求めている。
経営難の背景
宮崎交通の路線バス事業は、利用者の減少に加え、燃料費や人件費の上昇が経営を圧迫している。人口減少が続く宮崎県では、バス利用者の減少に歯止めがかからず、収益改善が課題となっている。
同社は、今回の値上げによっても赤字が続く見通しであることから、さらなる経営効率化や行政支援の必要性を訴えている。地域の公共交通を維持するための取り組みが、引き続き求められている。



