高知県、若者向け転職支援拠点「キャリアカフェこうち」開設
高知県、若者向け転職支援拠点「キャリアカフェこうち」開設

高知県は9月、県内での転職を希望する若者と企業とのマッチングを後押しするため、転職支援拠点「キャリアカフェこうち」(高知市本町)を開設した。県内在住者は無料で利用できる。自治体が転職を支援するのは異例で、若者の県外流出を防ぐ狙いがある。

若者の県外転出の実態

県によると、2025年度の県外への転出者は約1万1000人で、そのうち6割が20~30代の若者だった。県が転出者に実施した別のアンケート調査では、理由について「進学」や「就職」が上位を占める中、回答した若者の2割近くが「転職」を目的に県外に出ている実態が明らかになった。

若者の転職理由として、待遇改善や将来を見据えたキャリア形成を挙げる人が多かった一方、約8割が「県内での転職先を探した」と回答していた。こうした経緯があり、県は県内で働き続けることを希望する若者向けの転職支援に乗り出すことになった。

キャリアカフェの概要

キャリアカフェは、県庁近くの「こうち勤労センター」4階に設置され、県UIターンサポートセンターが運営している。予約なしで気軽に立ち寄れるカフェのような空間を意識し、個室を2部屋用意した。

相談業務は常駐のキャリアコンサルタント3人が担い、相談者の経験やスキル、希望条件に合う県内企業の求人を紹介するほか、採用エントリー書類の作成や面接日程の調整などを幅広くサポートし、不安や悩みの解消も図る。

同センターの中村剛理事長は「人手不足の業界や、未経験者の育成に力を入れている企業はたくさんある。相談者の希望に合う企業を紹介することで、県内に住み続けられるよう後押ししたい」と話した。

利用案内

平日午前8時30分~午後6時。毎月2回、予約制で夜間と土曜日の相談会を開催する。予約や問い合わせは(088・802・6507)。