焼鳥居酒屋「鳥貴族」を運営するエターナルホスピタリティグループの大倉忠司社長(66)は、30代を「ずっとモヤモヤしていた」と振り返る。25歳で創業したものの、10年間で出店できたのはわずか5店舗。全国チェーンを夢見て語ったビジョンに、入社した若手から「社長の言うようにならへんやないか」と辞められることもあったという。
諦めなかった原動力
厳しい局面を乗り越えられた要因について大倉氏は「しつこく諦めなかったから」と語る。「絶対にやってやる」という意地に加え、1号店でアルバイトだった2人の存在が大きかったという。彼らは夢を信じてついてきてくれ、のちに専務と常務になった。「その2人がいる限り、自分が先に諦めるわけにはいかない。立ち止まることも、投げ出すこともできなかった」と振り返る。
仕組みづくりが成功の鍵
モヤモヤした時期にやっておいてよかったこととして、大倉氏はマニュアル作成を挙げる。多店舗展開にはマニュアルが不可欠で、調理と接客の手順を専務を中心に作り込んだ。「こうした『仕組みづくり』が、その後の成功につながった」と語る。
鳥貴族は現在、海外29店を含む1185店舗(2026年6月末時点)を展開し、東証プライムに上場。今期は売上528億円、営業利益34億3000万円を見込む。



