宝島社の990円「グッズ+本」が現代消費者に刺さった理由:ダイヤモンド確率33分の1
宝島社990円グッズ+本が刺さった理由 ダイヤ確率33分の1

発売即完売!990円でダイヤモンドが当たる本

宝島社が6月23日に発売した『ぜんぶホンモノ! キラッと輝く! 世界の宝石発掘BOOK』が、発売直後に公式サイトで完売した。価格は990円で、超大当たりとしてダイヤモンド(確率1/33)、大当たりとしてルビーやサファイア、エメラルドなどが封入されている。さらに、激レアとしてシークレット(非公表)も存在する。子どもだけでなく、ママ層も興味を示す内容だ。

タイパ重視の消費者に刺さった「発掘」体験

現代の消費者は多くのシーンで「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する。発掘というワクワク感も、面倒と感じられれば別の手法に取って代わられる。対応を誤れば、不満はSNSに投稿されるリスクがある。宝島社の商品は、手軽に宝石発掘体験を提供し、そのニーズを捉えた。

出版不況の中で模索する書店と出版社の生き残り策

「本が売れない」「書店の経営は厳しい」という声は繰り返し報じられている。日本の出版市場の売上高(紙の書籍+雑誌の販売額)は、1996年の2兆6563億円をピークに減少を続け、2025年には9647億円と約50年ぶりに1兆円の大台を割り込んだ(出版科学研究所調べ)。全国の書店数も、1998年度の2万4237店をピークに減少し、2025年度には9993店と調査開始以来1万店を割り込んだ(日本出版インフラセンター調べ)。

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宝島社の新たな柱:雑誌付録からグッズ+本へ

雑誌付録の勝ち組とされてきた宝島社も、近年は売上高が大きく減少している。発行雑誌の休刊や部数減少により、雑誌だけに頼れない「次の柱」の確立が急務となった。そこで同社が“再成長の芽”として着目したのが、これまで培ってきたコンテンツや販売ルートだ。例えば、疲労回復をサポートする「Recoverypro Lab. 疲労回復ウェア」(企画主体は同社のコンテンツ&プロダクツ局)は、2026年5月時点でシリーズ累計74万着を突破。商品は1300店を超える書店でも取り扱われている。

カプセルトイ事業で目指す道

宝島社は今後、カプセルトイ事業にも本格参入する方針だ。同社の強みであるコンテンツ力と販売網を活かし、従来の出版ビジネスを超えた展開を狙う。今回の宝石発掘BOOKの成功は、その布石とも言える。

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