住友ファーマ、V字回復で営業益過去最高 木村社長「大谷探し」転換
住友ファーマV字回復、営業益過去最高 木村社長の転換

製薬大手の住友ファーマが「V字回復」を遂げつつある。2年前は主力薬の特許切れによる「特許の崖」で過去最悪の赤字に陥ったが、どん底で経営を任された木村徹社長(66)のもとで業績を回復させた。

過去最悪の赤字から一転、営業益は過去最高に

2024年3月期決算は、売り上げが前年より4割減の3145億円となり、営業損益は3548億円の赤字に陥った。原因は、うつ病などの治療薬「ラツーダ」の特許が23年2月に切れたことだ。後発薬メーカーの参入で北米でのラツーダの売り上げは1985億円から67億円に激減した。

赤字決算後の24年6月に社長に就任した木村氏は、当時を「ラツーダという(米大リーグの)大谷翔平選手に匹敵するようなものの後に、また大谷を探そうとしたことが背景だった」と振り返る。数千億円の売り上げが見込める薬を育てようとしていたが、思うようにならなかったという。

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北米販売の急回復が牽引

それから2年、26年3月期決算は売上高が4532億円となり、営業利益は過去最高の1073億円を記録した。売上高のうち北米が3379億円で75%を占める。これはラツーダの売り上げがほぼなくなった24年3月期の2倍で、特許切れ前の23年3月期の3285億円も上回った。

V字回復の原動力は北米での販売急回復だ。前立腺がん治療薬などが伸びているという。

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