強盗殺人現場を買い取った特殊清掃会社の決断、隠さない物件再生で親子が集まる意外な現在地
強盗殺人現場を買い取った特殊清掃会社の決断

特殊清掃会社「関西クリーンサービス」の亀澤代表は、強盗殺人が発生した物件を通常とは異なる方法で買い取った。多くの不動産会社が過去の事件を隠そうとする中、亀澤は「この物件で何があったか、隠しません。むしろ、表に出します」と提案。事件を公表した上で物件を再生させる条件で、遺族と契約を結んだ。

遺族との契約の裏側

亀澤は契約のため、被害者の母親と娘に面会。母親には余命が伝えられておらず、娘からは「絶対に言わないでほしい」と頼まれていた。娘は父親の死を悲しむ様子はなく、父親が生前に迷惑をかけたことへの罪滅ぼしとして、所有していた複数の物件を借り手に格安で譲っていたという。

想定外の過去とリノベーション

物件を買い取った亀澤は、外観、内装、間取りをすべて変える全面リノベーションを開始。工事中、近隣住民から「呪われるぞ」と言われることもあった。さらに、近所の老人から「ここ、首吊りもあったんやで。わし、第一発見者やってん」と、強盗殺人以外にも過去に死者が出ていた事実を初めて知らされた。

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暗い記憶の残る場所に「社会的価値」を

亀澤は事件の事実を隠さず、むしろ公開することで、物件に新たな価値を与えることを目指した。リノベーション後、この物件は親子が集まる意外な場所へと変貌。特殊清掃の現場で培った経験を生かし、死の記憶を消し去るのではなく、受け入れた上で再生するという独自のアプローチが、地域社会に受け入れられている。

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