SBI新生銀行の専務を務めた森田俊平氏が、福島銀行の取締役副社長に就任した。2019年から資本業務提携を結んでいたSBIグループの関与が一段と深まり、常勤取締役の派遣と株式譲渡によりSBI新生銀行の持ち分法適用会社となった。
課題山積の福島銀行
福島銀行は預金減少や有価証券含み損の拡大など多くの課題を抱える。東洋経済の集計では、地銀95行中で預金減少率が最も高かった。森田氏は「もったいない状況」と現状を評し、「一人ひとりは真面目に働き、能力もあるが、全体として良い方向に結束できていない」と指摘する。
具体的には、対面営業と非対面営業の整合性が取れていない点や、キャンペーンで新規預金を獲得しても既存預金の流出を防ぐ策がなく、結果的にコストだけが増えている状態を挙げた。
森田氏の改革方針
森田氏は就任後、まず「福島銀行として、こういう方針でいこう」という全社的なコンセンサス作りに取り組む。個人の意見ではなく、全員が納得できる方向性を目指すと述べた。
預金戦略については、公金預金の金利上昇時にあえて取りに行かなかった点を説明。その分を法人・個人預金でカバーできなかったとし、全体方針の明確化が必要だと語った。
森田氏は1974年生まれ。98年ソフトバンク入社後、SBIホールディングス取締役、CFO、SBI地銀ホールディングス代表取締役、SBI新生銀行専務などを経て、2026年6月から現職。



