外食企業がこぞって異業種コラボを増やす事情、タリーズのK-POP戦略と餃子屋のアニメ戦略の差に注目
外食企業がこぞって異業種コラボを増やす事情、タリーズのK-POP戦略と餃子屋のアニメ戦略の差に注目

タリーズコーヒーはK-POPグループTXTとのコラボ商品をレジ前の導線に展開し、餃子専門店はアニメ『ダンダダン』とのコラボを実施する。外食企業が異業種とのコラボを増やすなか、その戦略はタリーズのようなグローバル型と、『ダンダダン』のような国内IP反復型に分かれる。

タリーズが取る「購買機会を重ねる」手法

タリーズのコラボは、ドリンクにフード、グッズ、アプリ特典を組み合わせ、1回の来店で複数の購買ポイントが生まれるよう設計されている。ゴンチャが展開するFelixコラボも同じ発想で、購入額やアプリ連携条件が設定されている。

全国展開の商品と一部店舗限定の装飾を組み合わせることで、広く売る部分と、ファンが目的地として選ぶ部分を分けている。渋谷スクランブルスクエア店では、グッズを購入せず席に着いた客に対し、店員が自然に対象商品と一緒に購入できるグッズを案内したという。押し売りではなく、体験を補うような声かけだ。

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餃子屋の「IP接点を重ねる」アプローチ

一方、餃子屋の『ダンダダン』コラボは、店名と同じ響きを持つアニメとの偶然の一致を逆手に取った企画とも読める。この店が繰り返すのは、複数のアニメIPを次々に迎え入れる手法だ。決算説明資料でも、人気アニメとのコラボは「ご来店機会の創出」につながる施策として紹介されている。

タリーズが購買の機会を重ねるのに対し、餃子屋はIPとの接点を重ねることで、新しい客層との入口を作ろうとしているように見える。

物語性と購買導線の両立で先行するタリーズ

ただし、タリーズの事例は一歩先を進んでいるようにも思える。「物語性と購買導線の両立」という点でだ。コラボは当てるものではなく、ファンの気持ちに応える仕組みの積み重ねだという視点が、両者の違いを際立たせる。

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