東洋経済データ事業局が発表した「従業員の教育研修にじっくり時間をかける会社ランキング」で、ニトリホールディングスが年間167.8時間の研修時間を記録し、首位となった。同社は家具・インテリア大手として知られるが、社員教育への投資も積極的で、新入社員から管理職まで段階的な研修プログラムを実施している。
上位企業の顔ぶれ
2位には住友化学(年間156.3時間)、3位にT&Dホールディングス(同148.2時間)がランクイン。トライアルホールディングス、オービック、コメリ、TISI、サントリーホールディングス、伊藤忠テクノソリューションズ、SBIホールディングスがトップ10に入った。業種は小売、化学、金融、ITなど多岐にわたる。
ランキングの背景と意義
このランキングは、東洋経済が上場企業を対象に、従業員一人当たりの年間研修時間を調査したもの。研修時間の長さは、企業の人材育成への本気度を示す指標とされる。ニトリの167.8時間は、単純計算で1日約0.46時間(約28分)の研修を毎日行っている計算になる。これは業界平均を大きく上回る数字だ。
業種別の傾向
ランキング上位には、小売業のニトリやコメリ、化学メーカーの住友化学、金融のT&DやSBI、IT企業のオービックや伊藤忠テクノソリューションズなどが並ぶ。サービス業や製造業でも、研修に熱心な企業が目立つ。一方、建設業や運輸業など現場作業が多い業種では、研修時間が短くなる傾向がある。
人材育成の重要性
近年、企業の持続的成長には人材への投資が不可欠との認識が広がっている。研修時間の長い企業は、社員のスキルアップやキャリア形成を支援し、離職率の低下や生産性向上につなげているケースが多い。ニトリの事例は、教育研修が企業競争力の源泉となり得ることを示している。
今後の展望
今回のランキングは、日本企業における人材育成の実態を浮き彫りにした。デジタル化やグローバル化が進む中、企業は研修内容の充実だけでなく、時間の確保にも注力する必要がある。ニトリのような研修重視の姿勢が、他社にも波及することが期待される。



