ニトリ会長が語る発達障害と成功の秘訣 貯金ゼロでも翌日には前向きに
ニトリ会長が語る発達障害と成功の秘訣 貯金ゼロでも前向きに

ニトリ会長・似鳥昭雄氏が語る「発達障害だからこそ成功できた」秘訣

ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEOの似鳥昭雄氏は、自身が発達障害であることを公表し、その特性を強みに変えてきた経験を著書『発達障害の私だからこそ、成功できた』(祥伝社)で明かしている。同氏は「コツコツ貯めてきた貯金が一晩でなくなることがあったが、泣いて落ち込んだのも一晩だけで、翌日にはアルバイトに精を出す生活に戻った。私は忘れ物だけでなく、苦しみや失敗といった心の痛みも、すぐに忘れるところがある」と語る。

ボクシングで自信を獲得

高校生になると、いじめられっ子から脱却するため、家業の手伝いとアルバイトで稼いだ資金でボクシングジムに通い始めた。目的はボクサーになることではなく、ケンカに強くなることだった。トレーニングは過酷だったが、幼少期からの肉体労働で培った基礎体力のおかげで、徐々に強くなる実感を得た。特に、反復動作に集中することで雑念が消える感覚を味わったという。1年で退会せざるを得なかったが、「サシでのケンカなら負けない」という自信が芽生えた。

学業の不振と補欠合格

学業成績は振るわず、高校受験は全滅。しかし、不合格となった高校の校長に米1俵を届けて懇願し、補欠合格を勝ち取った。入学後も成績は低迷し、1年生時は60人中58番目。下位2人がすぐに退学したため、事実上の最下位だった。それでも、ボクシングジム通いなどを通じて、人生がわずかに上向いている感覚があったと振り返る。

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「異常な楽観力」の源泉

似鳥氏は、発達障害ゆえの「忘れっぽさ」が逆境を乗り越える力になったと説明する。貯金がゼロになっても一晩で立ち直り、翌日から再びアルバイトに励む。この「異常な楽観力」こそが、起業家としての成功を支えた要因の一つだという。同氏は「短所はどうすれば長所に変わるのか」という視点で、自身の経験を語っている。

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