三菱自社長、パジェロ復活の狙い語る「ブランド埋没への危機感」
三菱自社長、パジェロ復活の狙い「埋没への危機感」

三菱自動車が7年ぶりに国内向けを復活させ、約100の国・地域にも展開予定のSUV(スポーツ用多目的車)「パジェロ」。朝日新聞の単独取材に応じた岸浦恵介社長は再投入の狙いについて、「三菱自ブランドを強化しないと、厳しい競争環境で埋没する危機感がある」と語った。

7年ぶりの復活とその背景

三菱自は2019年に国内向けのパジェロの生産を終え、21年には海外向けも終了した。当時の判断について岸浦氏は、パジェロのようなクロスカントリーSUVの需要が鈍かったことなどを挙げ、別の車種に経営資源を集中させた、と振り返った。

東南アジア市場での競争激化

このタイミングでの復活の背景にあるのが、三菱自にとって最大市場の東南アジアで中国メーカーの攻勢を受けていることだ。燃料高によって、中国勢の得意な電気自動車(EV)など電動車の引き合いも強まっており、「正直言うと非常に苦しいのは事実」という。「エクスフォース」などハイブリッド車(HV)の販売強化に加えて、パジェロでブランドの認知度を高めたい考えだ。

国内受注は4千台超、生産枠拡大へ

日本では10月1日にパジェロの予約受け付けを開始し、受注台数は4千台を超えた。26年度の目標(4千台)をすでに上回り、「日本向けの生産枠を増やす必要がある」と述べた。31年度までには、パジェロの中型と小型も追加する予定だ。