高級車販売に異変、メルセデスやBMWが苦戦する理由
高級車販売に異変、メルセデスやBMWが苦戦する理由

日本の高級車市場に異変が起きている。長年にわたり輸入車ブランドの販売を牽引してきたメルセデス・ベンツやBMWが、2024年に入って苦戦を強いられている。日本自動車輸入組合が発表したデータによると、2024年上半期(1月~6月)の外国メーカーの新車登録台数は前年同期比で約12%減少し、特にドイツの高級車ブランドの落ち込みが顕著だ。

半導体不足と供給制約が直撃

背景にあるのは、世界的な半導体不足の長期化だ。メルセデス・ベンツ日本は、主力モデルの一部で納期が1年以上に及ぶケースが発生しており、顧客の注文を十分にさばけていない。同社の広報担当者は「半導体を含む部品調達の遅れが続いており、生産計画に影響が出ている」と説明する。BMWも同様の状況で、2024年4月には一部モデルの受注を一時停止した。

電動化シフトの遅れが競争力を低下

高級車市場では、テスラや中国のBYDなど電動車メーカーの台頭が激しい。日本での電気自動車(EV)販売において、メルセデス・ベンツとBMWのシェアは2023年時点で合計5%未満と低迷している。一方、テスラはモデル3とモデルYを中心に、日本で約1万5000台を販売し、輸入EV市場の約40%を占めた。日本の自動車アナリストは「高級車ブランドはEVへの移行が遅れており、テスラやBYDにシェアを奪われている」と指摘する。

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レクサスや国産高級車が存在感を増す

輸入高級車の苦戦をよそに、トヨタのレクサスは好調を維持している。2024年上半期のレクサスの新車登録台数は前年同期比で約8%増加し、特にハイブリッドモデルの人気が高い。トヨタは「レクサスは電動化のラインナップが充実しており、顧客のニーズに応えられている」とコメントしている。日産のインフィニティも、新型EVの投入で巻き返しを図る。

今後の展望:ブランド力の維持が課題に

メルセデス・ベンツとBMWは、2025年以降に複数のEVモデルを投入する計画を発表している。しかし、日本市場では価格競争が激化しており、従来のブランド力だけでは販売を伸ばせない可能性がある。専門家は「高級車ブランドは、電動化とデジタルサービスの両面で差別化を図る必要がある」と指摘する。

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