くら寿司USA、米国300店舗戦略と黒字化の算段 姥社長が語る現場力
くら寿司USA、米国300店舗戦略と黒字化の算段

くら寿司USA、米国300店舗構想と黒字化への道筋

回転ずしチェーンのくら寿司は、米国子会社「Kura Sushi USA」を通じて積極的な海外展開を進めている。2025年10月期には海外売上高が全社の約28%を占めるまでに成長。米国では現在93店舗を運営し、100店舗達成が目前に迫る。将来的には300店舗を視野に入れ、トップ50の都市圏すべてへの出店を目指す。くら寿司USAの姥一社長は、黒字化まで「あと1、2年」と見通す。

トランプ大統領の株購入とその影響

今年5月、トランプ米大統領がくら寿司USAの株式を購入したことが判明し、話題を集めた。姥社長は「アメリカでもニュースやソーシャルメディアで大きく取り上げられたが、売上高や株価への特段の影響はなかった。本業で注目されるように頑張りたい」と語る。なお、日本の本社と台湾法人の株価は上昇したが、くら寿司USAの株価は一時的な上昇にとどまった。

立ち上げから関わる姥社長の経験

姥社長は1977年大阪府生まれ。関西大学卒業後、2000年くら寿司に入社。店長やスーパーバイザーを経て店舗オペレーション責任者となり、2007年の米国進出に伴い現地赴任。翌年に現職のCEOに就任した。抜擢の理由について「日本で店舗オペレーションのトップを務め、設備導入やマニュアル作成、レイアウト統一などを手がけた。くら寿司以外の経験も豊富だったことが選ばれた理由」と説明する。

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米国ならではの出店戦略とレイアウト対応

日本では郊外型店舗で土地を借りて自社建設する方式が多いが、米国では既存建物へのテナント入居が一般的。姥社長は「知名度が低いため出店交渉も厳しい」と明かす。入居する建物の形状は毎回異なり、回転ずしのオペレーション効率を保ちながら席数最大化と動線確保が必要。最初の15店舗は姥社長自身がレイアウトを考え、7〜8年かけて開店させた。その後、共に渡米したメンバーに引き継いだ。

黒字化への道のりと今後の展望

くら寿司USAは出店を続けながら黒字化を目指しており、姥社長は「あと1、2年」と見込む。米国での回転ずしは独自の市場を形成しており、くら寿司は大手すしチェーンで唯一回転レーンを継続。多様なレイアウトに対応する現場力が強みだ。将来的には全米トップ50都市圏への出店を完了し、300店舗体制を構築する計画だ。

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