経団連の筒井義信会長は17日、青森県を訪問し、六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場など核燃料サイクル関連施設を視察した。経団連は原子力発電所の再稼働を後押ししており、再処理や最終処分など発電後の燃料処理を担う「バックエンド」についても関与を深める方針だ。
再処理工場の視察と安全訓練の確認
再処理工場の当初の完成目標は1997年だったが、安全審査への対応の遅れなどから、これまでに27回延期を重ねてきた。今年度中の完成を目指しており、経団連は「完成に向けて最終段階を迎えている」(筒井氏)として、会長自ら工場を訪れて安全対策などの取り組みを確認した。
筒井氏は、事故などで再処理工場から放射性物質が漏れ出した場合に、敷地外への拡散を放水で防ぐ訓練などを視察した。
バックエンド確立の重要性を指摘
視察後に報道陣の取材に応じ、「(核燃料)サイクルという言葉が示すように、(再処理などの)バックエンドが確立されないと(発電などの)フロントエンドにも影響が出かねない」と指摘。その上で、「経団連としても再処理工場を引き続き応援していきたい」と述べた。
再処理工場は、政府が掲げる「核燃料サイクル」の中核施設で、原発の使用済み核燃料を再処理し、燃料として使えるプルトニウムとウランを取り出す。



