日本郵政、ゆうパック値上げで収益改善へ 競争激化で生き残り策
日本郵政、ゆうパック値上げで収益改善へ

日本郵政は2025年4月から、主力の宅配サービス「ゆうパック」の運賃を平均約12%引き上げる方針を固めた。人手不足や燃料費の高騰が背景にあり、収益改善を図る。同社広報担当者は「持続可能なサービス提供のため、適正な価格設定が必要と判断した」と説明している。

値上げの詳細と影響

値上げ幅はサイズや距離によって異なり、60サイズの東京発大阪行きの標準運賃は現行の950円から1060円に、100サイズは1350円から1510円にそれぞれ改定される。企業向け大口契約も対象で、平均約10%の値上げとなる見通し。

日本郵政の宅配事業は2023年度に約200億円の営業赤字を計上しており、今回の値上げで収支改善を目指す。業界では既にヤマト運輸が2024年4月に平均約10%、佐川急便が同年6月に平均約8%の値上げを実施しており、競争環境は厳しさを増している。

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業界全体の動き

物流業界では、2024年4月から時間外労働の上限規制が適用される「物流2024年問題」が目前に迫っており、人手不足が深刻化している。全日本トラック協会の調査によると、2023年のドライバー不足数は約7万6000人に達し、今後も拡大が見込まれる。

こうした状況下で、各社は値上げや配送効率化で対応を迫られている。日本郵政も、配達時間帯の細分化や再配達防止策を強化する方針だ。

消費者への影響

個人利用者にとっては、ネット通販の送料負担増につながる可能性がある。一方、企業向けは契約ごとに交渉の余地があり、大口顧客の流出を防ぐための割引施策も検討されている。

日本郵政は、ゆうパックのほか、郵便物の値上げも2024年10月から実施予定で、はがきが63円から85円、定形郵便が84円から110円にそれぞれ引き上げられる。

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