欧州投資ファンド「EQT」は10日、飲食店情報サイト「食べログ」などを運営するカカクコムへの株式公開買い付け(TOB)価格を、1株3571円から3680円に引き上げると発表した。9月10日を期限としていたTOB期間は、同29日まで延長する。
価格引き上げの理由
EQTは関東財務局に10日提出した訂正届出書で明らかにした。変更の理由については、「TOBの成立可能性を高めるため」としている。
大株主の意向と対抗提案
カカクコムの大株主である香港系投資ファンド「オアシス・マネジメント」は8月、1株3640円を下回るTOBは支持しないと表明。カカクコムに対し、EQTによるTOB価格が3640円を上回るようEQTに要請することなどを求めていた。
EQTに対抗するLINEヤフーと米投資ファンドのベインキャピタルは共同で、カカクコムの大株主であるKDDIの協力が得られた場合は1株3640円、得られなければ3520円でTOBを実施することを計画している。EQTが新たに提示した価格は、これを上回る。
これまでの経緯
EQTは5月にTOBを開始し、当初のTOB価格は1株3000円だった。LINEヤフー陣営がカカクコムへ買収提案したことを受け、EQTは段階的に価格を引き上げ、直近では8月27日に1株3570円から3571円への引き上げを提案していた。



