紀子さま還暦、皇室典範改正受け「子どもたちの幸せを願いながら見守っていきたい」…質問回答全文<5>
紀子さま還暦、典範改正受け「子の幸せ願い見守る」…回答全文<5>

秋篠宮妃紀子さまは9月11日、59歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、宮内記者会の質問に文書で回答された。皇室典範の改正については「事実として受け止めております」とし、佳子さまや悠仁さまへの説明について「将来にわたって子どもたちの幸せを願いながら、見守っていきたいと思います」と述べられた。

佳子さまと悠仁さまとの公的活動

この1年、親子で公的な活動に携わることが幾度もあったという。佳子さまとは、2人で遠方を訪問したり、都内の音楽会や美術展などを鑑賞したりする機会があった。昨年10月には「瀬戸内国際芸術祭2025」の関連で香川県を訪問し、芸術作品を鑑賞したほか、離島の子どもたちに本を届ける図書館船を見学し、芸術祭に携わるボランティア「こえび隊」や、子育て支援などの活動をする愛育班員と懇談した。国立療養所大島青松園を訪ね、納骨堂で供花を、慰霊碑で拝礼をし、ハンセン病の歴史などについて説明を受け、暮らす方々からお話を伺った。

佳子さまはこうした行事の前に関連する書籍を読んだり展示を見学したりして準備を重ねたといい、「真摯な中にも優しさや明るさをもっていろいろな場所を訪ね、行事に携わっているように思います」と述べられた。

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悠仁さまとは、この1年に2回遠出する機会があった。昨年11月には伊豆大島を訪れ、デフリンピックのオリエンテーリング競技を観戦し、若い日本の選手と手話も交えて懇談した。平成25(2013)年の土砂災害の被災体験を語り部の方から伺い、慰霊碑に花を手向けた。椿油の製油所などを見学し、高齢者施設で皆さまと一緒に玉入れをする機会もあった。今年の3月には「世界スキーオリエンテーリング選手権大会2026」が開催された北海道留寿都村を訪れ、子ども向けのスキーオリエンテーリング体験会に参加したほか、子育て関連の施設では子どもたちのかるた遊びに加わった。

親子で活動する意義

親子で活動することの意義について、「同じ場所で経験を共有し、お互いに感じたことを伝え話し合うことによって、新たな気づきがあり、それぞれの活動への向き合い方を深めていくヒントを得ることができるのではないかと思います」と述べられた。また、それぞれが単独で務めているときに経験したことを、家族の中で伝えたり、話し合ったりすることも意義があるとし、「佳子や悠仁の意見を聞いていると、親の私たちが学んだり、教えられたりすることもあります」と明かされた。

佳子さまと悠仁さまが2人で仕事をすることもあり、「そのときはよく話し合っているようです。そのような2人の様子を心強く思いながら、見守っています」と語られた。

悠仁さまの二十歳と日常生活

悠仁さまは9月6日に二十歳の誕生日を迎えられた。学生生活を送りながら、宮中での行事や公的な活動も少しずつ務めるようになった。8月には広島を訪問し、広島平和都市記念碑で供花をするとともに、爆心地に近い本川小学校平和資料館を訪れ、被爆当時の様子を聞いた。そして「第19回日本スカウトジャンボリー」の大集会に出席し、初めてことばを述べた。「周囲の方々に支えていただきながら、経験を重ねていることに感謝しています」と述べられた。

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つくばでは、一人の学生として大学での学びや課外活動に取り組み、赤坂に戻ってきたときには「生き生きとした表情でつくばでの様子を話してくれ、充実した生活を送っているように思います」と話された。子どもたちの日常生活については、「小さいときは一緒にすごす時間が長く、一緒に遊んだり、幼稚園の送り迎えをしたり、学校行事に参加したり、家族旅行をしたりしました」と振り返り、「だんだんと年齢が上がるにつれて、佳子も悠仁もそれぞれの生活スタイルをもつようになり、2人とも自分自身で考え行動する時間を大切にしながら、充実した日々を送っています」と述べられた。

眞子さんとのエピソードと典範改正への受け止め

先月パラグアイを訪れた際、日本人移住80年にあたり、10年前に娘の眞子さんがパラグアイを訪れたときの足跡にふれる機会が度々あったという。移住地のイグアスでは、日本人会館の入り口に眞子さんが記念に植えた桜の花がきれいに咲いていることを、日本人会の方が笑顔で話してくださった。「桜を大切に育ててくださっていること、眞子に会って嬉しかった、懐かしい、と当時の思い出を語ってくださったことも心に残りました」と述べられた。

皇室典範の改正については、「事実として受け止めております。佳子や悠仁には改正されたことを話しました。将来にわたって子どもたちの幸せを願いながら、見守っていきたいと思います」と述べられた。