米航空機大手ボーイングで、約7週間にわたり続いていたストライキが終結する見通しとなった。労働組合は新たな賃上げ案を承認し、生産再開に向けた道筋がついた。
ストライキ終結の経緯
組合側は、賃上げや年金制度の改善などを求めて9月13日からストライキを実施。これにより、主力機種の737MAXなどの生産が停滞していた。新たな賃上げ案では、4年間で総額38%の賃上げが盛り込まれ、組合員の過半数が承認した。
ボーイングの経営陣は、ストライキによる生産停止で資金繰りが悪化しており、早期の合意を目指していた。今回の承認により、同社は生産ラインの再開準備を進める方針だ。
賃上げ案の詳細
新たな賃上げ案は、4年間で総額38%の賃上げに加え、年金制度の改善や一時金の支給を含む。組合側は前回の案を拒否していたが、今回の案では賃上げ率が向上したことが承認の決め手となった。
組合の広報担当者は「組合員の声が反映された結果だ」と述べ、ストライキ終結に満足感を示した。一方、ボーイングの広報担当者は「早期の生産再開に全力を尽くす」とコメントしている。
今後の見通し
ボーイングは、ストライキ終結後、生産ラインの再開に向けて従業員の復帰手続きを進める。ただし、生産再開には数週間から数カ月かかる可能性があり、航空会社への納入遅れは避けられない見通しだ。
アナリストは「ボーイングの生産回復には時間がかかるが、ストライキ終結は業界全体にとって朗報だ」と分析している。同社の株価はストライキ終結報道を受けて上昇している。



