ANAホールディングスは6月26日、定時株主総会を開催した。5月19日に導入した国内線新システムや、上級会員向けサービス「スーパーフライヤーズカード(SFC)」の改定方針をめぐり、株主から「顧客軽視ではないのか」といった意見が相次いだ。
システム障害で混乱、芝田社長が陳謝
芝田浩二社長は「お客様、株主の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしていることを心よりお詫び申し上げる」と陳謝した。新システム導入直後から予約・チェックイン機能にトラブルが多発し、対応のためのべ2000人以上の社員をサポート要員として配置した。さらに6月末と7月に新たなシステム改修を行い、混乱収束を目指す方針を示した。
SFC改定見直しを総会前日に発表
株主総会前日の6月25日、ANAはSFCの改定内容を見直すと発表。当初は上級会員の特典縮小を打ち出していたが、批判を受け、一部条件を緩和する方向で調整している。株主からは「改定の説明が不十分」「顧客離れを招く」との声が上がった。
構造改革の「攻め」が裏目に
一連の混乱は、ANAが進める構造改革の一環とされる。新システム導入や運賃体系の見直しは、競争力強化のための「攻め」の一手だったが、トラブルが続きブランドイメージを傷つけている。株主総会では新運賃や社長の不適切発言も問題視され、経営陣の説明責任が問われた。



