低迷する男子ゴルフに150億円投資、J-Tourの勝算とプロ200人の活かし方
低迷男子ゴルフに150億円投資 J-Tourの勝算

日本男子ゴルフツアーは試合数の減少、地上波テレビからの撤退など長年低迷が続いている。そんな中、150億円規模の投資を行う新組織「J-Tour」が設立され、注目を集めている。ファンドトップの津坂氏は「男子ツアーには世界で戦える可能性がある選手がたくさんいる」と語り、プロ約200人を「知られていないスター」と位置づける。

試合数減少が招く負のスパイラル

J-Tourの倉本氏は「一番の問題は試合数の減少」と指摘する。試合が減れば選手の活躍の場が減り、スポンサー離れやメディア露出の低下を招き、ツアー全体の存在感が薄れる。この負のスパイラルを断ち切るため、J-Tourは競技団体に代わりマーケティング、デジタル戦略、映像配信、スポンサー営業などをビジネス専門家が担う体制を構築した。

競技価値とビジネス価値のギャップ

津坂氏は「日本男子ツアーには世界で戦える可能性がある選手がたくさんいる。それなのにスポーツビジネスとして価値が十分に顕在化されていない。魅力を伝える仕組みが、時代の変化に追いついていない」と分析する。競技価値とビジネス価値のギャップを埋めることがJ-Tour設立の目的だという。

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プロ200人全員をスターに

津坂氏が繰り返し強調するのは、「男子ツアーには約200人のプロがいる。彼らはプロになった時点でスター。男子ツアーにはスターがいないのではなく、知られていないだけ」という考え方だ。2021年マスターズを制した松山英樹以外にも活躍する選手はいるが、認知度が低いため優勝しても話題になりにくい。この状況ではファンは育たないと警鐘を鳴らす。

22話のドラマでファン獲得

J-Tourは1年間を通じた22話のドラマとしてツアーを構成し、ファン獲得を目指す。各大会を単発のイベントではなく、シーズンを通したストーリーとして発信することで、選手の人間性や競技の魅力を伝える。デジタル配信を強化し、若年層や海外ファンへのリーチも図る。

150億円の投資効果

150億円の投資は主にデジタルインフラ整備、映像制作、マーケティング人材の確保に充てられる。津坂氏は「投資回収は中長期的に見ている。まずはツアーの価値を社会に届け、スポンサー収入や放映権料の増加につなげる」と説明する。既に複数の大手企業がスポンサーとして名乗りを上げており、初年度から黒字化を見込む。

男子ゴルフの再生は、他の低迷するスポーツビジネスにも影響を与える可能性がある。J-Tourの挑戦は、日本のスポーツビジネスに新たなモデルを提示する。

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