日銀、追加利上げ見送りも政策修正検討、長期金利上昇で
日銀、追加利上げ見送りも政策修正検討

日銀は15日、金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決め、追加利上げを見送った。しかし、長期金利が上昇していることを受け、国債買い入れの減額計画を前倒しするなど、政策修正を検討する方針を示した。

政策金利は据え置き、追加利上げ見送り

日銀は、政策金利である無担保コールレート(翌日物)を0.25%程度に維持することを全会一致で決定した。市場では追加利上げの観測もあったが、植田和男総裁は記者会見で「現時点では追加利上げの必要性はない」と述べ、見送りの理由を説明した。

日銀は7月の会合で、長期金利の上昇を抑えるため、国債買い入れ額を減額する計画を発表している。しかし、その後の長期金利の上昇ペースが想定以上だったため、減額計画の前倒しを検討する方針だ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

長期金利上昇、国債買い入れ減額計画の前倒し検討

長期金利は、日銀が7月の会合で減額計画を発表した後も上昇を続け、一時1.0%を超えた。これは、市場が日銀の追加利上げを織り込み始めたためとみられる。植田総裁は「長期金利の上昇は、経済・物価情勢の改善を反映したものだ」と述べつつ、「過度な変動は避けたい」と語った。

日銀は、国債買い入れの減額計画について、現在の月額約6兆円から、段階的に減らす方針だ。しかし、長期金利の上昇を受け、減額のペースを速める可能性がある。植田総裁は「減額計画の前倒しは、市場の安定を図るための選択肢の一つだ」と述べた。

市場の反応と今後の見通し

日銀の決定を受けて、東京市場では長期金利が一時1.05%まで上昇した。一方、日経平均株価は上昇し、円相場は1ドル=150円台前半で推移している。市場関係者からは「日銀の姿勢がややハト派的だったため、株高・円安に振れた」との声が聞かれた。

今後の金融政策について、植田総裁は「経済・物価情勢に応じて、適切に判断する」と述べるにとどめた。市場では、年内の追加利上げの可能性は残るものの、そのタイミングは不透明だとの見方が広がっている。

日銀は、次回の金融政策決定会合を9月に開催する予定だ。それまでの間、長期金利の動向を注視し、必要に応じて臨時会合を開く可能性もある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ