日本銀行の植田和男総裁は16日、全国信用組合大会のあいさつで「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」との考えを示した。一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率を目標の2%で安定させるために、利上げを続けるこれまでの方針を強調した。
内田副総裁があいさつを代読
国際会議に出席する植田氏に代わり、内田真一副総裁があいさつを代読した。植田氏はあいさつの中で、物価の基調が目標を超えていくリスクを警戒し、「(物価の基調を)2%程度の水準で安定させていくという観点が、これまでよりも重要になってきている」と従来の見解を繰り返した。
市場では12月利上げ観測が強まる
金融市場では、日銀が29、30日に開く金融政策決定会合で利上げを見送るとの見方が強まっている。東短リサーチの16日午後の推計では、10月会合で利上げを決める確率は5%にとどまる一方、12月会合では77%まで高まっている。