OSIEは10月16日、Web関連業務に携わる20~69歳の男女200人を対象に実施した「AI時代のWeb業務と必要なスキルに関する実態調査2026」の結果を発表した。生成AIをWeb関連業務で利用した経験がある回答者は89.5%に上り、週1回以上利用している回答者は80.0%だった。
生成AIの利用頻度と用途
調査期間は10月15日~16日。Webサイト制作・運用、SEO、Web広告、SNS、データ分析などのWeb関連業務に携わる人を対象に、インターネット調査を実施した。事前スクリーニングを行った2,000人のうち、条件に合致した368人へ本調査を配信し、200人から有効回答を得た。
生成AIの利用頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日利用している」が45.0%と最も多かった。「週に数回利用している」は19.0%、「週に1回程度利用している」は16.0%で、合計80.0%が週1回以上利用していた。このほか、「月に数回以下の頻度で利用している」が8.0%、「以前は業務で利用したことがあるが、現在は利用していない」が1.5%だった。これらを含め、生成AIの業務利用経験がある回答者は89.5%となった。
重要な能力と学生に役立つ経験
利用経験者179人に用途を複数回答で尋ねた結果、「情報収集・調査」と「企画・アイデアの検討」がそれぞれ54.7%で最多だった。続いて「文章・記事・原稿の作成や修正」が50.3%、「画像・デザインの作成や修正」が41.9%、「Webサイトの制作・プログラミング」が38.5%、「データの集計・分析」が37.4%となった。生成AIの回答や生成物を利用した際の確認行動では、「情報の正確性や事実関係を確認した」が57.0%、「数値や計算結果を確認した」が54.2%、「情報源や出典を確認した」が51.4%だった。
Web関連業務で重要だと思う能力を複数回答で尋ねたところ、「文章や情報をわかりやすく伝える力」が47.5%で最多だった。「Webサイトの制作・デザインに関する技術」が43.5%、「課題を整理し、優先順位を考える力」が40.5%、「事業や顧客の目的を理解する力」が39.0%で続いた。
前の設問で具体的な能力を選んだ190人に、その中で最も重要なものを1つ選択するよう求めたところ、「事業や顧客の目的を理解する力」が20.0%で最も多かった。続いて「課題を整理し、優先順位を考える力」と「文章や情報をわかりやすく伝える力」がそれぞれ17.4%、「Webサイトの制作・デザインに関する技術」が16.8%だった。一方、「生成AIなどの新しいツールを活用する力」は5.3%となった。
教育現場への示唆
学生が就職前に経験しておくと役立つことについては、「実際にWebサイトを制作・更新すること」が39.0%で最多だった。次いで、「アクセスデータや数値を分析すること」と「情報の正確性や出典を確認すること」がそれぞれ37.0%、「SNSやWeb広告などの企画・運用を体験すること」が35.5%で続いた。なお、この設問はWeb関連業務経験者の認識を尋ねたものであり、就職後の成果を直接検証したものではない。
学校の授業や特別講義で学ぶと実務に役立つテーマでは、「企業がWebマーケティングに取り組む目的と考え方」が41.5%で最も多かった。次いで「Web業界の仕事の種類と、実際の業務の進め方」が38.0%、「Webサイト制作と、SEO・広告・SNSの関係」が37.5%となった。「アクセス解析・データ分析と改善の考え方」と「生成AIの実務での活用方法と注意点」は、それぞれ36.0%だった。採用選考や新人・若手の指導に関わった経験がある166人に限ると、「企業がWebマーケティングに取り組む目的と考え方」を選んだ割合は46.4%だった。
本調査は、インターネット調査の登録モニターを対象とした非確率抽出調査である。また、性別・年代の均等割付は行っていない。このため、回答結果はWeb関連業務経験者全体や日本のWeb業界全体を代表するものではないとしている。