25日の東京債券市場で、長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、前日終値比0.040%高い3.115%に上昇(債券価格は下落)した。これは1996年8月以来、約30年ぶりの高水準となる。
この上昇は、24日のニューヨーク債券市場で10年物国債の利回りが5.2%台と約19年ぶりの水準まで上昇した流れが波及したもの。
インフレ再加速への警戒が背景
米国市場では、下落基調にあった原油先物価格が上昇に転じ、インフレ(物価上昇)が再び加速するとの警戒が広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに動くとの観測に加え、米国の財政支出拡大への懸念も国債の売り材料となった。
米国債で償還期間が最も長い30年債の利回りも一時、5.5%台まで上昇(債券価格は下落)し、2004年以来の高水準となった。
FRB高官の発言も相次ぐ
FRB高官からもインフレへの警戒や追加利上げを示唆する発言が相次いでいる。フィラデルフィア連銀のポールソン総裁は24日の講演で「インフレはしぶとく高止まりしている」と述べ、さらなる金融引き締めの可能性を示唆した。