米中首脳会談、習氏が台湾独立反対を要求 AI対話の重要性で一致
米中首脳会談、習氏が台湾独立反対を要求

米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は24日(日本時間25日)、ホワイトハウスで会談した。中国外務省によると、習氏は米側に「『台湾独立』への反対」の立場を取るよう求めた。AIの開発と安全管理を巡っては、対話が重要だとの認識で一致したとみられる。

台湾問題で習氏が米側に立場を要求

同省によると、習氏は、中国が譲歩できない「核心的利益」と位置づける台湾問題について、「米国が正しい立場を堅持し、慎重に処理することを望む」と語った。中国が反対する米国の台湾への武器売却が議題となった可能性がある。

台湾問題に関するトランプ氏の発言は明らかになっていない。会談後、記者団から台湾問題などを問われたが、「素晴らしい会談だった」と述べるにとどめた。

経済・貿易分野で新たな合意

トランプ氏は会談前に行われた式典での演説で、米中両国が「直面する課題の解決に向け大きな進展を遂げてきた」と述べた。貿易面では「信じられないほどの成功を収めている」と強調した。

これに対し、習氏は、5月の首脳会談で双方が構築を目指すことで一致した「建設的戦略安定関係」に基づき、「米中関係という大船を安定的に前進させていく」と述べた。両国関係の発展に意欲を示し、「我々は平和的に共存すべきだ」と訴えた。

中国外務省は、両首脳が会談で経済・貿易分野の新たな合意を交わしたと発表し、「両国の産業、国民、世界経済にとって朗報だ」とした。合意の詳細は明らかになっていない。

AI巡り対話の重要性で一致

米中の覇権争いが激化するAI開発などを巡っては、トランプ氏は演説で「我々の決断は今後、何十年にもわたり平和と繁栄をもたらす」と語った。習氏は「両国はAI大国だ。適切にコントロールし、発展させる能力と責任を有している」と応じた。

中国外務省によると、会談では、習氏が「AIの乱用や悪用を共同で防ぐことができる」と述べ、トランプ氏は「米中は対話を維持し、協力を強化すべきだ」と語った。

軍同士の対話継続や国際情勢でも意見交換

習氏は演説で、偶発的な衝突を避けるため、軍同士の対話を継続する考えも示した。新旧大国間の対抗が戦争に行き着くとする「ツキディデスのわな」に触れ、米中は対立を「乗り越えられる」と主張した。

中国国営新華社通信によると、習氏はイラン情勢について、戦闘終結に向けた米イランの交渉再開を望む考えを示した。中国外務省によると、両首脳はウクライナや北朝鮮情勢についても意見交換した。

両首脳の対面での会談は、5月のトランプ氏訪中以来4か月ぶり。習氏の国賓としての訪米は、オバマ政権時代の2015年9月以来11年ぶりとなった。