キッコーマンは18日、米国で3番目となる新工場のグランドオープン記念式典を、中西部ウィスコンシン州ジェファーソンで開催した。第3工場では、米国でのしょうゆ需要増を見据えた増産に加え、肉料理に使われる「テリヤキソース」や「ポン酢」など、しょうゆを使った派生商品の製造にも対応可能な最新鋭設備を導入している。
初年度は4000キロリットルの生産を予定
新工場は10月から出荷を開始し、2027年3月までの初年度は4000キロリットルの生産を予定している。2024年4月から建設が始まったジェファーソン工場には、10年間で約800億円を投資する計画で、徐々に生産量を増やす方針だ。
キッコーマンの米国におけるしょうゆ工場は、1973年に出荷を始めたウィスコンシン州ウォルワース工場、1998年に出荷を開始したカリフォルニア州フォルサム工場に続き、今回のジェファーソン工場が3か所目となる。
北米事業が海外事業の7割を占める
式典に先立つ記者会見で、茂木友三郎名誉会長は「長期的な視点で、高まる北米のしょうゆ需要に応えていきたい」と強調した。式典にはウィスコンシン州のエバーズ知事らも出席し、関心の高さをうかがわせた。
キッコーマンは売上高の約8割、本業のもうけを示す事業利益の9割超を海外で稼いでおり、中でも米国を中心とした北米事業が海外事業の7割を占める。米国市場には近年、安価な中国系メーカーが相次ぎ参入しており、キッコーマンは高品質や高付加価値の商品を安定的に供給する体制を整え、差別化を図る考えだ。



