スペースX上場とAIバブル崩壊の真実
政治・経済・投資の専門家である小幡績氏(慶応義塾大学大学院教授)が、スペースXの上場とAIバブル崩壊の関係を深く分析する。スペースXがついに上場を果たしたが、そのタイミングはAIバブル崩壊の真っただ中であり、今後の株価動向には多くの注目が集まっている。
上場後の株価はどうなる?
上場直後は個人投資家の買いが殺到する可能性があるが、その買いが尽きた瞬間から暴落が始まると予想される。スペースXの株式は、多くの投資家にとって無価値に近いと見なされており、AIバブルが続いても公開価格の半値がせいぜいで、バブル崩壊時にはほぼゼロになるリスクがある。
上場後数日は買いが続くかもしれないが、その勢いが衰えた時点で下落トレンドが加速する。特に、事前に割り当てられた株式のうち、個人向けは3割にとどまるため、買えなかった個人が市場で買いを入れるが、その需要が限界に達すれば暴落が避けられない。
個人投資家の運命
個人投資家は、上場直後のバブルゲームに参加していることを自覚しているが、それでも多くの人が含み損を抱えるか、損切りを余儀なくされるだろう。スペースXのバブルで利益を得られるのはごく一部の例外的な投資家に限られ、大多数は売り時を逃し、下落トレンドに巻き込まれる。
また、スペースXを買うためにAI株や半導体株を売却する動きもあるが、これらはプロの手じまい売りが主因であり、スペースXは単なる「ネタ」に過ぎない。個人投資家全体の資金余裕は今後大幅に縮小し、さらなる損失を被る可能性が高い。
今後の見通し
上場後約2カ月でロックアップの一部解除が行われ、関係者の売りが加速する。個人の買い意欲が続けばインデックス関連の買いが入る可能性もあるが、それも長続きせず、結局は暴落が始まると予想される。スペースX以外のAI株や半導体株も、バブル崩壊の影響を受けるだろう。
結論として、スペースXの上場はAIバブル崩壊を加速させるきっかけとなり、個人投資家にとっては厳しい局面が続く。投資家は慎重な判断が求められる。



