サンフランシスコ住宅価格高騰、AIブームの実態とは
サンフランシスコ住宅価格高騰、AIブームの実態

サンフランシスコの住宅価格高騰、AIブームがもたらす影響

サンフランシスコの住宅価格が高騰している。背景にあるのは、AIブームによって巨万の富を得た人々の存在だ。チャットGPTの登場以降、この地域の住宅市場は大きく様変わりした。

住宅価格の急上昇

不動産仲介会社レッドフィンの報告によると、サンフランシスコ都市圏の住宅販売価格の中央値は今年4月、前年同月比で10%以上上昇し、170万ドルに達した。これは全米で最も高い水準だ。特に高級住宅地では価格が急上昇する一方、手頃な価格帯の地域では価格が下落している。この乖離は、チャットGPT公開前には見られなかった現象だ。

33歳の看護師アレックス・ベルトンは、婚約者と一戸建て住宅を探すのに苦労している。当初の予算は120万ドルだったが、希望の物件が見つからず、150万ドルに引き上げ、さらに探す地域もマリン郡に変更した。ベルトンは「予算を引き上げられるかどうか考え続けている」と話す。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

AIゴールドラッシュの影響

AIブームにより、この地域ではテクノロジー企業がAI人材に超高額の給与を支払っている。一部の研究者には2億5000万ドルの報酬パッケージが提示されることもある。また、AI企業は資金調達額の記録を次々と更新しており、アンソロピックやオープンAIのIPOが近づいている。

レッドフィンのチーフエコノミスト、ダリル・フェアウェザーは「今回のAIブームは、その恩恵が特定の地域に集中している点が特徴だ」と指摘する。住宅市場の高騰は、こうした高所得者層の需要に支えられている。

一方で、住宅供給が限られていることも価格上昇圧力を強めている。サンフランシスコ市内では新規物件の建設が追いつかず、需要と供給のバランスが崩れている。

この記事は有料会員限定です。残り1287文字。続きはログインまたは有料会員登録でお読みいただけます。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ