長崎・宇久島に国内最大規模メガソーラー建設本格化 離島振興モデル目指すも漁協反対
宇久島メガソーラー建設本格化 国内最大規模も漁協反対

国内最大規模の太陽光発電施設が宇久島で建設中

長崎県佐世保市の宇久島において、国内最大規模となる太陽光発電施設「宇久島メガソーラー」の建設工事が本格的に進められています。この事業を推進する「宇久島みらいエネルギー合同会社」は、環境保全と経済振興の両立を図り、離島地域における持続可能な発展モデルの確立を目指しています。

営農型太陽光パネルで牧草栽培を実施

島内に設置される太陽光パネルの約1割、14万枚は営農型として導入されます。これらのパネルは地上から約2.7メートルの高さに設置され、下部ではトラクターを使用した農業作業が可能です。約100ヘクタールの面積で牧草が栽培され、島内の畜産農家に飼料として安価に提供される計画です。

クラフティアの木下大・営業副本部長は「営農型パネルの下で栽培した牧草は牛の飼料となり、防災効果も期待できる」と説明しています。宇久島の畜産農家数は2015年の104戸から2025年には57戸に減少し、母牛の数も1390頭から925頭へと減少しています。

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ながさき西海農協宇久地区和牛部会の鳥山幸喜部会長(64歳)は「牧草作りの手間が省ければ、牛舎での作業に集中でき、母牛を増やすことができる」と期待を寄せています。

環境保全への取り組みと地域課題

事業では、雑草が生い茂る耕作放棄地に水を引き、ビオトープを設置するなど環境保全にも配慮しています。しかし、本土への送電を担う海底ケーブルの敷設に関して、一部の漁業協同組合が強く反対しています。

漁協は海底ケーブル敷設による漁業への影響を懸念し、水害の恐れがあるとして工事の差し止めを求める島民も存在します。メガソーラー事業は各地で環境や景観を巡るトラブルが発生しており、宇久島でも同様の課題が浮上しています。

宇久島みらいエネルギー合同会社は、これらの懸念に対応しながら、離島振興の新たなモデルケースとなることを目指して事業を推進しています。今後の展開が注目されます。

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