使用済み核燃料の乾式貯蔵施設、福井県知事が美浜・高浜原発で建設了承へ
使用済み核燃料の乾式貯蔵施設、福井県知事が了承へ

関西電力が使用済み核燃料を一時保管する「乾式貯蔵施設」について、福井県の石田嵩人知事が建設を了承する見通しとなった。複数の県関係者への取材でわかった。県内の原子力発電所の敷地内で計画されており、建設されれば関電の原発では初となる。

乾式貯蔵施設とは

乾式貯蔵施設は、使用済み核燃料を専用の金属容器に入れ、電気を使わずに空気で冷却する方式。容器をそのまま船やトレーラーで輸送できるため、比較的速やかに搬出できる。電源を喪失しても事故のリスクが低いとされ、日本原子力発電や四国電力の原発で導入されている。

関電は遅くとも2035年末までに県外の中間貯蔵施設に燃料を搬出する予定で、燃料プールから乾式貯蔵施設に移すことで、スムーズに運び出せるとしている。乾式貯蔵施設で保管された燃料は、中間貯蔵施設に搬出され、日本原燃が建設中の再処理工場(青森県六ヶ所村)でウランなどを取り出し、再利用が想定されている。関電の中間貯蔵施設の候補地は決まっていない。

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県内原発の保管状況

関電は現在、美浜原発(福井県美浜町)、大飯原発(同おおい町)、高浜原発(同高浜町)の敷地内にあるプールで使用済み核燃料を保管。3原発の燃料は4月末時点で保管可能容量の約8~9割に達している。県議会からは、燃料が乾式貯蔵施設内に長期間とどめ置かれる可能性を指摘する声も出ていたが、関電は原則、容量を増やす目的で使わないとしている。

了承までの経緯と今後の見通し

美浜、高浜両原発の敷地内での乾式貯蔵施設の設置については、既に原子力規制委員会が許可。関電が結ぶ安全協定では県と地元自治体の了承を得る必要があり、美浜、高浜両町は今月、了承していた。県議会最大会派の自民党も6月県議会で、石田知事へ了承するよう求めていた。

石田知事は「材料がそろえば速やかに判断する」としていた。県関係者によると、知事は今月28日に開かれる県議会全員協議会で改めて意見を聞き、両原発での乾式貯蔵施設の建設について、了承の判断を示す見通しだ。

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