ENEOS清水油槽所に50MWの系統用蓄電所、西日本初の特別高圧設備
ENEOS清水油槽所に50MW蓄電所、西日本初の特別高圧

ENEOS Powerは9月8日、ENEOS清水油槽所(静岡県静岡市)内の遊休地で、出力50MW・容量109MWhの系統用蓄電所の開発に着手したと発表した。ENEOSグループとして初めて西日本エリア(60Hz地域)で手がける特別高圧の系統用蓄電所となる。

西日本初の特別高圧蓄電所、2028年度内に運転開始へ

今回の開発は、ENEOS Powerが全国で進める蓄電所・蓄電池の開発プロジェクトの一環。同社は2023年8月にENEOS根岸製油所(神奈川県横浜市)内で蓄電池(出力5MW、容量10MWh)の運転を開始し、2024年3月にはENEOSグループ初の系統用蓄電所(出力50MW、容量88MWh)の運転をENEOS室蘭事業所(北海道室蘭市)内で始めている。大阪国際石油精製の千葉製油所(千葉県市原市)内でも、系統用蓄電所の設置工事を進めているという。

AI運用最適化で需給バランス安定化と収益最大化を目指す

清水油槽所内の蓄電所は、着工が2027年1月、運転開始が2028年度内の予定。設計・調達・施工は大和エネルギーが担当するとしている。さらに同社は、根岸蓄電池や室蘭蓄電所の運用でAIによる運用最適化技術の知見を蓄積し、2025年7月から顧客が保有する蓄電池を運用するサービスを展開している。同サービスでは蓄電池の充電や放電を適切に制御することで、需給バランスの安定化に貢献するとともに、顧客の収益の最大化を目指すとしている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

再生可能エネルギーの導入拡大に伴う需給調整の役割

系統用蓄電所は、大規模な蓄電池を電力系統につなぎ、電力が余る時間帯には充電し、需要が高まった際などに放電する設備。再生可能エネルギーの導入拡大に伴って変動する電力の需給バランスを調整する役割が期待されている。前述の根岸製油所・室蘭事業所・大阪国際石油精製 千葉製油所はいずれも東日本の50Hz地域が所在地で、記事本文にあるとおり今回の清水油槽所の蓄電所が西日本エリア(60Hz地域)における初の事例となる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ