気象庁は九州北部、中国、近畿地方の梅雨明けを発表し、本格的な夏の到来とともに厳しい猛暑が続いている。こうした中、サントリービバレッジ&フードの水分補給飲料『GREEN DA・KA・RA』が8日、東京都世田谷区立瀬田小学校の小学1年生を対象に「こども気温 教室」を開催した。本記事では、参加した小学生へのインタビューを交え、子どもの熱中症対策の現状と課題を掘り下げる。
子ども特有の暑熱環境:大人より7度高い「こども気温」
小学生の下校時間にあたる午後1時から3時ごろは、気温が高い上に地面の照り返しの影響が強く、熱中症リスクが特に高い。実際、熱中症による救急搬送者数が1日のピークを迎える時間帯でもある。
サントリーとウェザーマップが2023年に実施した共同検証実験では、地面の照り返しなどの影響により、子どもの身長の高さで計測した温度が大人と比較して約7度高いことが判明した。この結果を受け、サントリーは子ども特有の暑熱環境を「こども気温」と名付け、2023年から熱中症対策活動を展開している。
登下校時の「暑い」を放置する子どもたち
授業では、熱中症の正しい知識をわかりやすく解説し、通学路など日常の場で子どもが日傘を使う習慣づくりを目指して、日傘の正しい使い方をレクチャーした。参加した子どもたちに話を聞くと、登下校時に「暑い」と感じていながらも、特に対策をせずに通学している生徒が多く見られた。
一方、初めて日傘を使ったという生徒は「日傘を差したら涼しかった」と驚き、「(登下校で)毎日日傘を使いたい」と嬉しそうに語った。
親子の熱中症対策にギャップ:日傘有効と考える親8割、持たせているのは2割未満
サントリーが実施した「親子の夏の外出と熱中症対策の実態」調査(2026年2月27日~3月2日、4歳~小学3年生の子どもを持つ20~49歳の男女400人対象)によると、約8割(79.8%)が「日傘は子どもの熱中症対策に有効だと思う」と回答した。しかし、「子どもに日傘を持たせている」と回答したのは2割未満(19.3%)にとどまった。
今回、子ども日傘『kukka hippo(クッカヒッポ)』を提供した小川・営業部営業統括の小川太志氏は、「子どもの日傘利用はまだ普及途中ですが、今回のようなイベントや自治体による卒園記念品としての配布をきっかけに認知を広げ、今後は子どもが日傘を使うことが当たり前の風潮にしていきたい」と意気込みを語った。
同社は2019年ごろから子ども向け日傘を販売。当初は500~2000本の売上だったが、昨年は年間10万本を超えたという。「『子ども気温プロジェクト』を通して、まずは大人の方に日傘の安全性を広く知っていただくとともに、小売店舗も含めて『熱中症・暑さ対策には日傘が有効である』という認識を一致させ、一丸となって発信力を強めていきたい」と述べた。
熱中症対策に“飲める氷”も登場
暑さが深刻な社会問題となる中、熱中症対策の新製品も登場している。サントリービバレッジ&フードは、水よりも冷却能力の高い氷のまま摂取できる『GREEN DA・KA・RA ほぐれる氷のアイススラリー』を7月7日に発売した。凍らせた時に小さく流動的な氷の塊になる中味配合を実現し、効率的な体冷却を可能にした。
サントリービバレッジ&フード・ブランドマーケティング本部課長の稲垣亜梨沙氏は、「猛暑に伴い登場したアイススラリーは熱中症対策設計で、必要な成分を冷たくおいしく取り込めます。氷の状態で体内に入ることで効率的に体を冷却できるのが強みです。『GREEN DA・KA・RA』も熱中症対策として十分な設計なので、味わいの好みや体を冷やしたい度合いに応じて自由に選んでいただきたい」と話す。
同社では、2012年の発売当初に比べ『GREEN DA・KA・RA』利用者の熱中症意識が高まっていると実感。稲垣氏は「熱中症に対する意識の高まりに伴い、『GREEN DA・KA・RA』を選んでいただける機会が増えています。特に暑い年は売上が大きく伸び、日常の水分補給として定着してきました。日常生活でも汗をかく場面は多く、汗とともに水分だけでなくカリウムなどの成分が失われるため、それを補えることが重要です。成分を効率よく体に吸収するためには糖分も必要です」と説明した。
今後の展開
「こども気温 教室」は、今月10日に東京・江戸川区立篠崎第四小学校、23日に東京・淑徳小学校でも開催予定。サントリーは、4月下旬から全国複数のレジャー施設で親子おそろいで使える日傘を貸し出し・配布する「おやこひがさ大作戦!」を展開しており、今後も子どもの熱中症対策の普及に力を入れていく。



