日本の新型主力ロケット「H3」の4号機が7月19日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、搭載していた地球観測衛星「だいち4号」を予定の軌道に投入することに成功した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。
打ち上げから分離まで順調
H3ロケット4号機は19日午前9時22分に打ち上げられた。第1段エンジンと固体ロケットブースターは正常に作動し、約16分後に高度約670キロの太陽同期軌道でだいち4号を分離した。JAXAは「打ち上げは成功した」と宣言した。
だいち4号は、陸域観測技術衛星「だいち」シリーズの後継機で、合成開口レーダーを搭載し、昼夜や天候に関わらず地表を観測できる。災害時の被害把握や地図作成、農林水産業のモニタリングなどに活用される。
H3の信頼性向上へ
H3ロケットは、日本の宇宙輸送の自立性を確保するため、JAXAと三菱重工業が開発した新型ロケット。2023年の初号機は第2段エンジンの点火失敗で打ち上げに失敗したが、2号機と3号機は成功していた。今回の4号機成功により、H3の信頼性がさらに向上した。
政府は、H3の年間打ち上げ回数を2025年度までに6回程度に増やす計画。今回の成功は、その目標達成に向けた大きな一歩となる。
今後の展望
JAXAの担当者は「今回の成功でH3の実用性が証明された。今後は打ち上げ頻度を高め、国際競争力を強化したい」と述べた。H3は、米国や欧州のロケットに対抗し、商業衛星の打ち上げ市場でも受注を目指す。



