東洋経済オンラインは、日本が民間主導で独自の巨大衛星コンステレーションを構築しようとしていることを報じてきたが(2026年7月2日付記事)、今度は韓国の衛星通信大手「KT SAT」が、国際電気通信連合(ITU)に7000機の通信衛星コンステレーションを申請していたことがわかった。その規模は米スペースXのスターリンク第1世代にも匹敵する巨大構想だ。
KT SATの申請内容と規模
KT SATの名前で7月に申請された通信衛星コンステレーション「KOREASAT-SDC-K」は、7つの太陽同期軌道面に1000機ずつの通信衛星を配置する構想となっている。7つの軌道面は高度665kmから1470kmまで層状に重なっており、北極から南極まで世界をくまなくカバーする構成で、完成すればグローバルな巨大ブロードバンド衛星通信網として機能する。
ITUへの申請は、軌道構成を複数の案に分割して、実装(打ち上げと運用)はその中のいずれかという形になることも珍しくない。計画に必要な周波数を最大規模で確保しておき、検討を進めて絞り込んでいく方法だ。ただ、KOREASAT-SDC-Kの場合は付帯文書に「全衛星が同時運用される」と明記されており、現段階では7000機を実装すると読める。
アジアでの位置づけと課題
アメリカではスペースXやアマゾンなどの数千~1万機級のコンステレーション計画も珍しくないが、アジアでは中国が1万~10万機級のコンステレーション計画を表明している。今回明らかになったKT SATの計画は、アジアで2番目の規模になる。
だが、KT SATの企業規模や韓国の現在の打ち上げ能力を考えると、7000機をそのまま実装するのは非現実的だろう。この巨大構想は何を狙っているのか。軌道と周波数、韓国の衛星通信政策から読み解く必要がある。



